クセやうねりが出る髪質の方は、スタイリングにヘアアイロンやコテを使わざるを得ないことも多いことでしょう。
確かにヘアアイロン等を使えば、髪の毛は思い通りの仕上がりになるのですが、やはりデメリットもあるので使用の際には注意が必要です。
そのデメリットの中に、白髪が増えるという噂もあることはご存知でしょうか?
それでは今回は、ヘアアイロンやコテを使うと白髪になりやすい?実際どうなの?という疑問についてお答えしていきましょう。
目次
ヘアアイロン・コテの問題点

髪をクセのないストレートや、ゴージャスな巻き髪にするときに使うヘアアイロン・コテを使うことで起こる問題点は2つあります。
高温
もともとの髪にクセやうねりがある方も、まっすぐな髪の方も、ヘアアイロン・コテによって髪の毛に熱をあてることで髪内部の細胞の結合の形を変えて、思い通りのヘアスタイルを作っています。
簡単に言うと、髪に高温をあてて形を一時的に矯正させているのです。
髪はタンパク質で出来ているものですから、ある程度の熱を与えれば一時的にはその形に髪を定着させることができますが、あまりに高い熱をあてたり、繰り返し使っていると髪がたんぱく質変性という現象を起こしてしまうおそれがあります。
一度変性を起こしてしまったタンパク質は元通りになることはありませんし、髪は死んだ細胞なので自力でその部分を修復させることはできません。
ヘアアイロン・コテの熱は想像以上に髪を傷めているのです。
摩擦
ストレートにするとき、あるいは巻き髪にするとき、アイロンのプレートなどと髪がこすれることでキューティクルがはがれてダメージが進んでしまうおそれもあります。
とくにしっかり形を作りたいからとぎゅーっと髪の毛を絞る方は要注意。
熱によって弱くなっているところに摩擦だけでなく引っ張る力がかかるため、切れ毛や枝毛ができやすくなります。
また髪を引っ張ることで毛根や頭皮にもストレスや負担がかかります。
白髪になる?
ヘアアイロン・コテが熱や摩擦によって健康な髪もダメージヘアにしてしまうおそれがあるのは確実ですが、これらの使用によって必ず白髪になるかといえばそれは正解ではありません。
ただ、ヘアアイロン・コテを使う際、間違った使い方をすることで問題が起こる可能性があるというのが正解です。
間違った使い方とは、ヘアアイロン・コテを頭皮に近い髪の根元からあてる使い方です。
ヘアアイロン・コテの熱が頭皮に伝わり、やけどなどの頭皮トラブルを起こすおそれがあるだけでなく、髪の根本にある毛母細胞などの健康な黒髪が生えるために必要な細胞にダメージを与えるおそれがあります。
熱によってダメージを受けた髪の根元部分は正常に働くことができなくなり、結果的に白髪が増えてしまうのです。
ヘアアイロンとコテの正しい使い方

では次にダメージヘアになるのを防ぎ、白髪を作りにくいヘアアイロン・コテの使い方をご紹介します。
温度に気を付ける
まず気を付けたいのが設定温度です。
200度近い高温を出せるヘアアイロン・コテも登場していますが、あまりに高い温度を使うと上述したように髪の熱変性を起こしやすくなるばかりか、髪が焼けてしまったり切れてしまうこともあるので、温度設定には細心の注意を払うようにしましょう。
特に初心者の方はもたもた使っていると長時間同じ場所に熱を与えることになってしまうため、慣れるまでは低温を使うように。
慣れた方も、180度以上の温度を使わず、なるべく低温で手早く短時間で仕上げるようにしましょう。
摩擦に気を付ける
ヘアアイロン・コテを使う時には、髪の毛を無理に引っ張ったり、強引に巻いたりして髪に過度な負担や摩擦を与えないようにしましょう。
強く当てすぎることで髪のダメージもさらに深刻化してしまいます。
ヘアオイル・アウトバストリートメント等を使う
熱や摩擦から髪を守るために、ヘアアイロンやコテを使う前に熱に強い天然のオイル等を髪になじませておきましょう。
椿油やゆず油、ホホバオイルなどの天然オイルは髪や頭皮にも良いので特におすすめ。
タオルドライした髪に、オイルを適量を取って手のひら全体や指の間に広げた後、髪の真ん中から毛先を中心に指で挟むようになじませるのがコツです。
塗れた髪に使わない
しっかりクセ付したいからと濡れた髪に使う方もいらっしゃいますが、これは言語道断。
塗れた髪はキューティクルが開いた脆い状態。そこにヘアアイロンやコテの高温をあてればどうなるでしょう。
当然、キューティクルはさらにはがれやすくなり、髪にたっぷりついた水分が一気に高温で蒸発してさらに髪のダメージを深刻化させてしまいます。
タオルドライした後、オイル等で熱や摩擦からカバーしてから使うようにしましょう。
髪の根元に使わない
次に気を付けたいのが使用する部分です。
完璧なストレートにしたいからと根本からぐっとヘアアイロン・コテを使っている方もいらっしゃいますが、髪の根元はそれほどうねりや癖がでない部分ですし、多少クセがあったとしても髪の重みであまり目立たなくなるので、根元部分から熱や摩擦を与える必要はありません。
なるべく生え際から5㎝程度離した部分から使うようにしましょう。
そうすれば頭皮や髪へのダメージを最小限に抑えることができます。
まとめ
スタイリングに欠かせないヘアアイロン・コテは、ストレートや巻き髪などオシャレを楽しめるとても便利なアイテムです。
しかし、間違った使い方を続けているとダメージヘアを加速するばかりか、頭皮にもダメージを与えて白髪をできやすくしてしまうので使い方には注意が必要です。
美しいツヤのある黒髪を維持するために、正しい使い方を心がけるようにしましょう。
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