自分の髪に白髪を見つけると気分も暗くなってしまうものですね。
日本人の黒い髪は、欧米人の色素の薄い髪に比べて白髪が目立ちやすく、白髪があるだけで一気に見た目年齢を挙げてしまうものですから、白髪は手早くなんとかしたいと思うのは当然です。
しかし、もともとダメージヘアの方にとっては、白髪染めを使うことでさらに髪のダメージが進むことも怖いものです。
そこで今回は白髪染めの方法のご紹介と、髪にダメージを与えない白髪染めをご紹介します。
目次
白髪を染めるられるのは白髪染めだけ?

白髪を染めたいと思ったときに真っ先に思い浮かぶのは白髪染めですが、白くなった髪に色を付けることができるのは白髪染めだけではありません。
白髪を染める方法には以下のものがあります。
白髪染め
手早く簡単に一度で白髪を染められ、持ちもよくて安価というメリットがある白髪染め。
しかし、キューティクルを一度無理やり剥がして染料を入れ化学反応を起こして色を定着させるため、髪や頭皮に少なからざるダメージを与えてしまうというデメリットがあります。
さらに恐ろしいのが、ジアミンアレルギーというもの。
白髪染めに多く使われるジアミンはアレルギーを引き起こしやすいことが知られています。
頭皮の痒み、炎症や発疹、頭痛などの症状や、さらにひどくなると呼吸困難や血圧低下による意識障害などの恐ろしい症状もまれに現れることがあります。
使用後すぐにこれらの症状が現れるのではなく、時間を置いて症状が現れることも多いため、本人は自分にジアミンアレルギーがあると気付かないことが多いことも危険。
アレルギーに気付かず使い続けることでさらに症状はひどくなり、重症化するので気を付けましょう。
白髪染めの持続期間はおよそ2ヶ月~3ヶ月です。
白髪用ヘアマニキュア
染色剤を髪内部まで浸透させる白髪染めに比べ、白髪の外側から穏やかに染めていくのが白髪用ヘアマニキュアです。
髪を覆うキューティクルを傷つけず、髪内部そのものにはダイレクトに働きかけないため、白髪染めよりも髪や頭皮に優しく、ダメージヘアを悪化させることはありません。
また表面をコーティングするので、ヘアマニキュアを使うことで指通りが滑らかになり、ツヤが出るなどのメリットもあります。
ただ表面を覆っているだけなので、毎日のシャンプーなどのヘアケアで徐々に色が落ちてくるというデメリットがあります。
しかし、白髪染めよりもカラーが豊富ですし、髪や頭皮に与えるダメージも抑えられる点は大きな魅力ですね。
ヘアマニキュアの持続期間はおよそ2週間~3週間ほどです。
白髪用シャンプー・トリートメント
即効性はないものの、まわりに気付かれないよう自然に、そして髪や頭皮に優しく白髪染めができるのが白髪用のシャンプー・トリートメントです。
毎日使っているシャンプー・トリートメントを白髪染めように置き換えるだけで、徐々にむらなく染まっていくのでとてもお手軽。
白髪染めやカラーリングのように専用の手袋やケープ、首回りの保護など不要で、入浴時に通常のシャンプー・トリートメントを使うように素手で利用すればよい点も大きなメリットです。
真っ白な白髪は数回続けて使うことが必要ですが、ある程度染色できれば数日おきの使用で十分白髪を目立たなくさせることができます。
また、頭皮環境の正常化やダメージヘアの補修効果など付加されている製品も多いため、白髪だけでなく黒髪のケアアイテムとしてもおすすめです。
一時染め
出掛ける直前や来客前に、自分の白髪に気付いて慌てた経験をしたことがある方も多いことでしょう。
そんなときに活躍するのが、白髪部分に一時的に使う一時染めです。
髪全体など広範囲で使うものではなく、あくまでその場凌ぎの白髪隠し・リタッチとして使います。
部分的に使いやすいようペン型・筆型・スプレー型など様々なタイプの一時染めがあります。
染色力はそれほど高くなく、洗い流せばすぐに落ちてしまうものですが緊急用の白髪染めとして一つ用意しておくと安心でしょう。
美容室
特に髪のダメージが酷い方は、市販の白髪染めやヘアマニキュアを使用するとさらに髪を傷めてしまうおそれがあるので、自分でお手入れするよりも専門家である美容師の方に白髪染めを任せた方がよいでしょう。
美容室での白髪染めには費用が掛かり、時間の調整や移動など面倒な点もありますが、その分、髪を傷めることなくしっかりと白髪染めをしてもらえます。
また自分の理想とする髪の色になりやすく、明るく白髪を染めたい方にもおすすめです。
白髪を染める方法ってどれがオススメ?

白髪を染めるといっても選択肢は色々とあるのはお分かりいただけましたか?
では次にどんな方にどの方法が良いかをご紹介するので参考にしてください。
酷いダメージヘアの方
キューティクルがところどころ剥がれ、パサつき、潤いのない髪の方は、白髪が気になると言っても髪の保護や補修を優先したほうが良いでしょう。
そのため、効果の持ち時間よりも髪への優しさを重視し、美容室や白髪用ヘアマニキュア、白髪用シャンプーやヘアトリートメントのご使用がオススメです。
髪の内部に刺激を与えることなく、表面の補修をしながら色を加えていくため、傷んだ髪も徐々にツヤが生まれ、白髪も穏やかに染まっていきます。
ただ、即効性はなく、継続して使用することが必要となります。
白髪が多くダメージの少ない髪の方
逆に、白髪が多いけれどあまり髪自体は傷んでいない方の場合、髪がダメージを受けることは覚悟の上で、一度しっかり白髪染めで色を付けると良いでしょう。
あちこちで目立つ白髪を気にしながら過ごすよりも一度に染めてしまった方が精神的にも楽ですし、白髪がなくなることで自信も回復するはずです。
その際には、事前にパッチテストは必ず行い、自分の体調の変化にも注意深く気を配るようにしてください。
また、白髪染めによって受けた髪や頭皮へのダメージを回復させるために、使用後は念入りなヘアケアを欠かさないようにしましょう。
同時に、それ以上白髪が増えないように生活や食事内容を見直すこともお忘れなく。
白髪が少ない・部分的に生えている方
白髪は気になるけれどそれほど本数としては多くない、あるいは一部分だけに生えているという方は、わざわざ髪を傷めるおそれのある方法で白髪を染める必要はありません。
根元部分からカットしてしまう、白髪が生えている部分が目立たないようにヘアスタイルを変えるなどの方法で十分間に合います。
そして白髪が生える原因となっているストレスや栄養不足、運動不足や睡眠不足、血行不良などを改善し、それ以上、生えてくる髪が白髪にならないよう気をつけるようにしましょう。
まとめ
白髪を目立たなくさせる方法としてすぐに白髪染めを使ってしまう方も多いのですが、髪や頭皮に与えるダメージや薬剤によるアレルギーの危険性を考えると、安易に使うのはオススメできません。
髪の毛のダメージの度合、白髪の量などをトータルで考えて、ご自身にとって最も良い方法で白髪を染めていきましょう。
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