白髪が気になりだしたから、白髪染めで目立たないようにしようかなと、染めてみたらなぜか白髪が緑色に!!
こんな色にするつもりじゃなかったのに…とがっかりすると同時に、なぜ茶色や黒になるはずの白髪染めで緑色になってしまったのか不思議ですよね。
今回は白髪染めで髪の毛が緑色になってしまう理由をご紹介します。
目次
白髪染めとヘアカラートリートメント

まずは髪の毛の緑色化に深い原因がある、白髪染めとヘアカラートリートメントについてご説明します。
白髪染めのメカニズム
白髪染めはキューティクルを開き、中に酸化染料といわれるジアミン系染料を浸透させ、発色させて髪を内側から染めるものです。
つまり白髪を染めている色は、酸化染料の色ということ。
もともとの髪色に合わせて、明るいブラウンやダークなブラックなど、色のバラエティが作れるのはこの酸化染料の色の違いなのです。
白髪染めの問題点
手軽に染められるのが最大のメリットの白髪染めですが、もちろんデメリットもあります。
それは、
- ジアミン系染料でアレルギーのリスクがある
- 頭皮や髪の毛が傷む
です。
白髪染めはキューティクルを無理やり開くので当然髪の毛が傷みパサパサになりやすくなります。
また、頭皮にも刺激が強いため、発毛や白髪にかかわる問題が起こることも考えられます。
さらに怖いのが、ジアミン系のアレルギーです。
かゆみや爛れなどの頭皮トラブルや、顔がパンパンになる、呼吸困難になるなどの症状が起こり、最悪の場合、死に至ることも。
一度アレルギー症状が出てしまうと、その後はジアミン系染料が入った白髪染めは使わないことが大事です。
症状が出ているのに繰り返し使ってしまうと、どんどんアレルギー症状も悪化してしまい、とりかえしのつかないことにもなりかねません。
そんなジアミン系のアレルギー症状が出てしまった方や、髪の毛や頭皮に優しい白髪染めを使いたい方が白髪対策として使っているのが「ヘアカラートリートメント」です。
ヘアカラートリートメントのメカニズム
白髪染めは髪の内部から染めますが、ヘアカラートリートメントは髪の表面に色を付けていくものです。
その際に使われる染料は、ジアミン系の染料ではなく、HC染料や天然染料です。
また、ヘアカラートリートメントは白髪染めに比べて白髪を自然に染めていくので、「あ、白髪を染めた」と周囲に気付かれずにお洒落をしたいという方からも高い支持を集めています。
また、トリートメント効果も高く、ダメージヘアの方も髪を補修・保護しながら髪を染めていくことができる点も大きな魅力です。
HC染料とは?
白髪染めのジアミン系染料に比べてHC染料は分子が小さいため、髪の毛の表面からでも髪の毛を染めていけるのが大きな特徴です。
比較的安全性が高く、副作用やアレルギーが起こりにくいと言われているので、白髪染めのジアミン系染料に反応してしまう方も安心して使えます。
と言ってもすべての人に全く無害ではないので、使用する際には自分の髪や頭皮の様子に気を配るようにしましょう。
天然染料とは?
天然染料は、ヘナやインディゴ、紅花などの天然の植物等から取り出した染料です。
この染料も安全性の高いものですが、まれに反応を起こす方もいるので注意しましょう。
なぜ髪色が緑に?

次に本題の「髪色が緑になった」理由についてみていきますね。
相性の悪い2つの染料
普段はヘアカラートリートメントを使っており、その状態で白髪染めを使ったことで髪色が緑になったケースが多いようです。
これはヘアカラートリートメントに配合されているHC染料と白髪染めの酸化染料が化学反応を起こしたことが原因と考えられます。
髪の表面から染めていくヘアカラートリートメントのHC染料が残っている状態で、キューティクルを開いて酸化染料を使った白髪染めを合わせてしまうことで反応して緑色になってしまうのです。
パーマも原因?
また、パーマも同時に行った場合にも髪が緑になることも。
白髪染めに硝酸銀が使われているものを使ったあとにパーマをすることで、パーマ液に含まれるアンモニアや過酸化水素水が反応して変色してしまうこともあるようです。
緑色になってしまったら?

髪色が緑になってしまっても「こんな色にするつもりなかったのに!」と慌てる必要はありませんよ。
ヘアカラートリートメントの色を変える
今まで使っていたヘアカラートリートメントの色を思い切って黒に近い濃い色に変えましょう。
白髪染めやパーマによって傷んだ髪を補修しながら、上から色をかぶせて目立たないように変えてくれます。
もう一度白髪染めを使うのはあり?
緑色が気になってそのままにはできないという場合でも、慌ててもう一度染めるのは厳禁です。
すでに白髪染めで傷んでいる髪に、さらに白髪染めを使ってしまうと髪はボロボロになってしまいます。
そのため髪をしっかりとトリートメントしながら1か月ほど間を置き、その後、信頼できる美容室で再度髪を染めると良いでしょう。
まとめ
白髪染めを使った後、仕上がった髪色が思ったものと違うとガッカリしてしまうものです。それがなんと緑だったらガッカリどころかビックリですね。
でもそれには染料の化学反応などの原因があったのです。
理由さえわかれば、白髪染めを使った後にヘアカラートリートメントを使うようにする、白髪染めをした後にはパーマはしない、というようにこれからは対策ができますね。
白髪を思い通りの色に染めて楽しむために、染めるタイミングや組み合わせは事前にしっかり考えて行いましょう。
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