ちらほら目立つようになってきた白髪は、最初は量が少ないので根元からさみでカットすれば十分だったはず。
しかし、次第に量が増えてくると、それでは間に合わなくなって白髪染めを使うようになった方も多いことでしょう。
白髪染めは一度で白髪をしっかり染めることができるスグレモノですが、残念ながら髪の毛にも頭皮にも決してやさしいものではないので、極力使用は控えたいものですね。
今回は、一度行った白髪染めを長持ちさせるオススメの方法をご紹介します。
目次
白髪染めのメカニズム

まず、白髪染めはどのようにして白髪に色を付けていくのでしょうか。
髪内部から染める白髪染め
白髪染めは、髪の毛の表面に色を付けるマニキュアとは異なり、髪の毛の内部に染料を浸透させて発色させて色を付けています。
まず第一剤で髪の表面を守っているキューティクルをはがして染料をしみこませ、第二剤で発色を良くして閉じ込めるというメカニズムです。
このように、髪の毛の内部から染めるのなら一度染めてしまえば色落ちもしないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、残念ながら内側から染めたとしても染めた色が落ちしてしまうこともあるのです。
色落ちするのはなぜ?
白髪染めで染めた色が色落ちする理由として、
- 染める際に色の定着が不十分な部分があった
- キューティクルが傷んで剥がれ、内部の成分(色素)が流出した
が考えられます。
特に二つ目の理由は深刻。
白髪を染める際にこじ開けられたキューティクルは、当然のことながらもろく剥がれやすくなります。
キューティクルが傷むと、外部からのダメージに弱くなるだけでなく、髪の毛の内部の水分や成分・色を付けている色素も流出してしまいます。
その結果、通常なら3か月程度持つはずの白髪染めの持ちが悪くなり、何度も短期間で白髪染めを繰り返さなければならなくなってしまうのです。
白髪染めを長持ちさせる方法

では、次に具体的に白髪染めの持ちを良くする方法をご紹介しますね。
当日は湯シャンをする
白髪染めを行った当日は、洗浄力の強いシャンプーを使わず湯シャンをするようにしましょう。
湯シャンというのは、シャンプーを使わずにお湯だけで髪の毛や頭皮を洗い流す方法です。
もちろん使った薬剤を洗い流すことは必要ですが、出来るだけシャンプーを使わず、お湯を使ってしっかりと洗い流すのがコツ。
湯シャンをすれば定着がまだ不十分だった色素の流出を防ぐことができますし、表面ではがれかけているキューティクルにさらにダメージを与えることもありません。
また、次の日からのシャンプーも、洗浄力の強いものではなく、低刺激なアミノ酸や弱酸性のシャンプーを使いましょう。お湯の温度もぬるめに設定するのもポイントです。
トリートメントを行う
一度の白髪染めで髪の毛が受けるダメージは相当なものです。
そこで髪の毛の補修効果とパック効果が期待できるトリートメントを使って髪の毛を保護してあげましょう。
キューティクルの剥がれを防ぎ、整えることで、髪の毛内部の色素の流出を防ぐことができます。
オイルでヘアパック
髪を洗い、トリートメントをした後、タオルに水分を移すように髪の毛をタオルドライして下さい。
そして、自然の植物から抽出したオイルを使ってさらに髪の毛を保護してあげるようにしましょう。
ホホバオイルや椿油、オリーブオイルなどいろいろな使用感・テクスチャのものがあるので、自分に合ったものをお選びください。
天然の植物由来のオイルは、保湿やコーティングの役割を果たすだけでなく、ドライヤーの熱や日差し(紫外線)から髪の毛を守る働きもあるので、日中のヘアケア・退色対策としてもおすすめです。
日傘・帽子を使う
知らない間に浴びている日中の紫外線も、色落ちを加速させる原因の一つ。
普段から外出するときにはUVカット機能のある日傘や帽子を使うのがおすすめです。
室内にいるからといって安心はできません。
紫外線をカットする働きのある椿油等のオイルや、スプレータイプのUVケアアイテムを使うとよいでしょう。
白髪染め用のシャンプーやトリートメント
使うだけで自然に白髪を染めてくれるシャンプーやトリートメントを使用する方法もおすすめです。
これを使えば染めた白髪の色落ちを防ぎつつ、新しく生えてくる根元部分の白髪を目立たなくすることができます。
通常のシャンプーやトリートメントに比べれば高額になりますが、白髪の持ちがよくなり、根本の部分染めも必要なくなるため、トータルで見ればオトクですよ。
まとめ
一気に白髪を隠すことができる白髪染めはとても便利ですが、その分、リスクもありますしコストもかかるのでなるべく使用頻度を押さえたいものですね。
今回ご紹介した白髪染めをした後の髪の毛のケアをしっかり行えば、髪の色あせを防ぎ、色もちもぐっと良くなり、染める回数を減らすことができるはず!
同時に薬剤で傷んだ髪のケアもできるので、つややかで美しい髪づくりにも役立つことでしょう。
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