ストレスは万病のもとと言われていますが、髪にとってもやっぱり大きな悪影響を及ぼすものです。
ストレスを多く感じている方は白髪に悩んでいる方も多く、ストレスと白髪は切っても切れない深い関係があります。
今回は、ストレスが髪に及ぼす影響とそのメカニズムについてみていきましょう。
目次
ストレスが髪に及ぼす影響

ストレスを感じた時、人間の体の中ではどんな影響が表れるのか?まずはご覧ください。
血行の悪化
ストレスを感じると身体は防御反応として交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると筋肉が緊張し、血行が悪くなります。
ストレスを強く感じている人が肩こりや首のこりに悩まされることが多いのはそのためです。
また脳がストレスを感じると、コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンが腎臓から分泌されます。
これによりさらに血管が収縮し、血行が悪化。
体全体が緊張状態となり、血流が悪くなると、頭皮の毛母細胞に送り届けられる血液も減少します。
血液量が減れば、当然、送られる栄養や酸素も減り、メラニン色素を作り出すメラノサイトの活動も低下。
さらに、メラニン色素の原料も不足し、白髪になりやすくなるのです。
また、ストレスを感じることで頭皮も固くなります。
通常、頭皮は柔らかく触ると前後左右にある程度動くゆとりがあるものですが、ストレスにより固くなった頭皮は血液の流れも滞り、さらに栄養・酸素不足となってしまいます。
睡眠不足
心に不安や不満など大きな問題を抱えていると眠れなくなることも多いものです。
眠ることができたとしても、眠りが浅くてすぐに目が覚めてしまう、うつらうつらしている間に翌朝になっているなど質の悪い睡眠しかとれないことも。
通常、人は 急速眼球運動を伴うレム睡眠と 急速眼球運動を伴わないノンレム睡眠を繰り返しています。
ノンレム睡眠は深くぐっすりとした眠り、レム睡眠は脳は休んでいない浅い眠りです。
重要なのはノンレム睡眠で、最初のノンレム睡眠のときに大量に成長ホルモンが分泌されることがわかっています。
しかし、ストレスにより浅い眠り(レム睡眠)しかできない日々が続くと成長ホルモンを十分に分泌することが出来ず、細胞の成長と修復や活性化ができなくなるばかりか、心や体をしっかり休ませることができず、さらに疲労やストレスを溜めてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
栄養不良
ストレスを感じているとき、人はストレス発散のために暴飲暴食に入るか、食欲が湧かずに食べることができなくなるかの2タイプに分かれます。
食が細くなれば十分な栄養が摂れなくなるのは当然ですが、暴飲暴食を行う場合も胃腸に過度な負担を掛け、しっかりと栄養を吸収することが出来なくなります。
こってりとしたものや油っぽいものが食べたくなり、無駄にカロリーだけを過剰に摂って大事なビタミンやミネラルが不足してしまうことも少なくありません。
また、ストレスを感じると、脳は腸の神経系にも働きかけ、消化機能が低下し腸内環境が乱れて便秘になりやすくなる点も問題です。
食べた食事からの栄養が十分に取り込まれなくなるばかりか、本来なら排出される便が腸内に滞留することで毒素が腸から吸収され、血液はドロドロとなり、さらに血行が悪くなってしまいます。
その他の影響
そのほかにもストレスを受けると男性ホルモンの分泌が増え、皮脂が増加し、頭皮環境が悪化します。
また、ストレスにより活性酸素が作られ、この活性酸素を防ぐために亜鉛が使われて亜鉛不足になるのも原因です。
ストレスを発散させる方法

このように様々な面から白髪をできやすくしてしまうストレス。
しかし、今の時代、全くストレスを感じずに生きていくことなどできません。
そこで、上手にストレスを発散させる方法をご紹介します。
一歩離れてみる
ストレスを感じているときに危険なことの一つに「視野が狭くなる」という傾向があります。
心に病むことがあると、誰でもその問題を常に考えるようになり、心がとらわれて新しい視点から物事を見ることが難しくなってしまうことも少なくないでしょう。
しかし、一歩その問題から離れてみれば、実は思ったよりも些細な問題だと感じることも多々あります。
あるいは、別のアプローチ方法の発見や、自分一人では無理と誰かに協力を求める方法など、以前は思いもつかなかった方法で問題解決に近付けるきっかけを見つけることが出来ることも少なくありません。
ストレスをストレスのままにしないためには、視野が狭くなっていると自分で認識し、敢えて時間と心の余裕を持ち、一旦、一歩離れてみるようにしましょう。
ストレス源と全く違う世界を持つ
ストレスでさらに恐ろしいのが、「こんなこともできない自分はダメな奴だ」「どこにも居場所がない」と自己否定をし、孤独感を募らせてしまうことです。
そうならないために、ストレス源とは別の世界を自分が持つようにすることが有効な方法です。
学校や職場でストレスを感じていても、趣味のサークルやお友達のグループ、ご近所など全くストレスの元とは関係のない世界や人間関係を作ってみてください。
良い意味での逃避場所を確保し、ストレスと切り離される時間はとても有効です!
自分の居場所はそこだけではない、自分を必要としてくれる人は他にもいっぱいいるなど心の余裕や自分の拠り所を見つけることで、ストレスを適度に発散しつつ、上手に付き合っていけることでしょう。
自分に贅沢をさせる
次におすすめの方法は、自分に贅沢をさせる方法です。
ストレスを常々感じているとそのことばかりで手いっぱいになってしまい、心の余裕がなくなってしまいます。
心の余裕がなくなると、自分を大切にできなくなってしまうものです。
そんな時には、自分の好きな食べ物を適度に食べる、ちょっと旅行に行く、贅沢なエステを受ける、友達と買い物に行く等、自分にちょっとした贅沢をさせて、自分を大切にしてあげましょう。
好きなことをすることで、ストレスも気が付けば自然と解消されていきますよ。
まとめ
百害あって一利なしのストレスは、白髪に大きな悪影響を及ぼす憎き存在です。
しかし、現代社会では全くストレスと無関係で過ごすことはできません。
そのため、ストレスは感じるのが当然とどっしりと受け止め、自分の中に蓄積させないよう上手に発散し、付き合っていくことが大事です。
今回ご紹介したストレス発散方法を参考に、自分なりのストレスとの発散方法と付き合い方を見つけてください。
そうすれば、次第にストレスを原因とした白髪も減っていくことでしょう。
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