ちらほら目立ち始めた白髪のケアといえば、サロンや市販のアイテムを使った白髪染めをすぐに思いつく方も多いことでしょう。
しかし、白髪染めは即効性が高い分、髪の毛や頭皮に与えるダメージは甚大。白髪染めが白髪を増やす原因になるだけでなく、時には命に危険を及ぼすなど深刻な被害をこうむることもあるのです。
そのため、最近では白髪のケアに白髪染めトリートメントを使う方が増えています。
そこで今回は、白髪染めトリートメントのメリットデメリット、副作用についてご紹介します。
目次
白髪染めトリートメントのメリット

最初に、白髪染めトリートメントとはどういったものか、そしてそのメリットについてみていきましょう。
白髪染めトリートメントとは?
白髪染めトリートメントは、通常のトリートメント成分に髪や頭皮に優しい染料をプラスし、使うたびに髪の毛の表面から穏やかに髪の毛を染めていくアイテムです。
市販の白髪染めは、キューティクルをこじ開け、その中に染料を浸透・発色させて内側から色を付けるプロセスをとります。
それに比べ、白髪染めトリートメントはキューティクルを開くことなく髪に色を付けていくものなので、キューティクルを傷めたり、髪の内部を変化させたり、頭皮にダメージを与えることもありません。
白髪染めトリートメントで使われる染料には、
- HC染料・・・分子の細かい染料。もともと発色しており、キューティクルを開かなくてもキューティクルの隙間などに入り髪に色を付けることができる。
- 植物染料/天然染料・・・植物の色素を使った染料。植物なので特定の色しか出せないため、組み合わせて使うことが多い。ヘナ、インディゴ、ウコン、シコニン、クチナシ、アナトー、紅花など。
- 塩基性染料・・・髪のマイナスイオンと合わさることで染色する成分。分子が大きいため、髪の内部には入らず、髪の外側に付着して発色。
があります。
白髪染めトリートメントの種類によって使われている染料の組み合わせが異なるので商品を選ぶ際には使用されている染料をチェックしておきましょう。
白髪染めトリートメントのメリット
- 頭皮に優しい
- 髪を傷めない
- 通常の洗髪時に使えるので手間いらず
- 下準備が不要
- 後始末(片付け)が簡単
- 髪の根元の新しく生える白髪も自然に染めていくことができる
- トリートメント効果でダメージを受けた髪を補修することができる
- ヘッドスパが同時にできる商品もある
- カラーが豊富
などが挙げられます。
白髪染めトリートメントのデメリット

では次に、白髪染めトリートメントのデメリットについて見ていきましょう。
白髪染めトリートメントは染まらない?
以前は白髪染めトリートメントではしっかり染まらないという不満をお持ちの方も多かったようです。
しかし、最近では商品のクオリティも高くなって染色力も大幅にアップしていますし、染めるコツをおさえて使えば十分きれいに染まるので、その点に関しては安心してお使いになれることでしょう。
染めるコツとは、
- 最初はシャンプー前の乾いたきれいな髪に白髪染めトリートメントを使う
- 髪につけた後は、発色を良くするために髪をシャワーキャップやラップ・タオルなどでまとめ、ドライヤーなどで温めて放置する
- 洗い流す時にはまずは湯シャン。その後、ノンシリコンの弱酸性シャンプーで洗髪する
以上を行えばキレイに染めることができます。
白髪染めトリートメントに即効性がない?
白髪染めに劣る点といえば、やはり即効性です。いますぐ髪色を染めたいという場合は、通常の白髪染めにはかないません。
「即効性にこだわって、髪や頭皮に負担をかけるだけでなく白髪を増やしてしまうおそれがあり、さらに深刻なアレルギー症状などが起こるリスクの高い白髪染めを使い続けること」と、「そこまでの即効性はなくても、髪や頭皮に優しく、美髪効果も得られる手軽な白髪染めトリートメントを使うこと」はどちらが自分にとって重要か?を考えて選ぶようにしましょう。
白髪染めトリートメントは割高?
白髪染めトリートメントはお高いのでは?とコスト面で心配される方もいらっしゃいますね。
確かに通常のトリートメントに比べて、髪を染めるという機能が付いている分、割高です。
しかし、一度集中して使って髪を染めることができれば、週に1~2回の使用で退色防止や根本の白髪ケアが行えるのでご心配になるほど高コストにはなりません。
また、サロンや自分で白髪染めをする場合のコストや手間もあわせて考えれば、逆にコスパに優れた白髪ケア方法だと思います。
白髪染めトリートメントの副作用

では最後に白髪染めトリートメントに副作用はあるか?についてご説明します。
白髪染めトリートメントは冒頭でもご紹介したようにトリートメント+染料で構成されています。
使われている染料も白髪染めに使われているようなジアミン系の化学染料ではありませんし、刺激の強い過酸化水素水なども使っていません。
そのため、白髪染めを使った際に起こるような副作用は白髪染めトリートメントではまずありません。
ただ、天然染料を使っている白髪染めトリートメントの場合は、その植物にアレルギーを起こすおそれがあります。
例えばインディゴ(木藍)を使用したものをつかってかゆみや皮膚が赤くなるなどの反応が起こることもあるので、安全な白髪染めトリートメントといっても、初めて使用するときにはパッチテストを行っておくとより安心でしょう。
まとめ
簡単・手軽でやさしく安全で白髪をケアしながら美髪にもなれるという三拍子そろったアイテム、それが白髪染めトリートメントといえるでしょう。
白髪染めトリートメントといっても様々な商品が発売されているので、ぜひ自分の髪に合ったベストな商品を見つけて、きれいな黒髪に近づけていきましょう。
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