無添加の白髪染めトリートメントは頭皮に安全なのか?染まりやすさは?

刺激の少ない白髪染めを選ぶ際、どういった成分に気を付ければいいのか?

商品を選ぶとき、自然と「無添加」とパッケージに表示されているものを選ぶ方も多いことでしょう。

”体に有害なものや悪影響をおよぼすおそれのあるものを加えていない”というイメージが定着している「無添加」。そのため、「無添加なら安心だ」と思ってしまうのも当然のことです。

しかし、驚くことに「無添加」といってもメーカーによってその定義は様々。あるメーカーではNG成分であっても、別のメーカーでは添加してO.Kの成分として配合してあることもあるので注意が必要です。

今回は「無添加の白髪染めトリートメント」についてみていきましょう。


「無添加」って何?

「無添加」って何?

まずは市販の白髪染めの「無添加」についてみていきましょう。

有害な成分を排除

市販の白髪染めが髪の毛や体に有害なのは、

  • ジアミン系染料・・・発色剤として使われる化学染料。重篤なアレルギー反応を起こすおそれがある。また、発がん性があり、肝臓障害や腎臓障害のおそれも。
  • 過酸化水素水・・・染料の発色剤として配合される成分。消毒や殺菌にも使われ、強力な殺菌力があり、濃度が30%を超えると劇物化。髪や頭皮に深刻なダメージを与える。
  • 防腐剤(レゾルシン)・・・レゾルシンにも発がん性など有毒性あり。

などの化学物質が配合されているため。

これらの成分は使用するたびに体内に吸収・蓄積され、髪や頭皮や内臓に負担をかけるだけでなく、アレルギー・アナフィラキシーのおそれもあり、繰り返し使用することのリスクは非常に高いと言わざるを得ません。

白髪染めトリートメントの「無添加」

白髪染めトリートメントの「無添加」とは一般的に「化学物質を使わず、天然染料等だけを使ったもの」となっていますが、そのほかにも、

  • 香料・・・毒性は低いがアレルゲンの一つ。
  • パラベン・・・防腐剤の一つ。有毒性や刺激性はないが、殺菌・抗菌作用によって頭皮の皮膚常在菌を殺菌・抗菌してしまうおそれあり。
  • 鉱物油・・・石油から作られる油。粗悪な鉱物油は皮膚トラブル(黒皮病)をおこすおそれがあるが、高度に精製されたものなら安全。

さらに、動物性原料やタール系色素(法定色素:○色○号と表示)などの成分を不使用とするなどの+αがあります。

以上をまとめると

  1. ジアミン系染料不使用
  2. 過酸化水素水不使用
  3. パラベン不使用
  4. 香料不使用
  5. 鉱物油不使用

これらの成分を白髪染めトリートメントでは「無添加」と表示しているものが主流となっています。


「無添加」の表示=「安全」なのか?

「無添加」の表示=「安全」なのか?

しかし、パッケージに「無添加」と表示されている白髪染めトリートメントならなんでも安全か?と必ずしもいえないので注意が必要です。

「無添加」の内容をチェック

上述のように、メーカーによって「無添加」の内容は異なります。

化学染料は一切使っていないだけで「無添加」と表示している商品もありますし、本当にヘナ100%で「無添加」と表示している商品もあります。

本当に体や髪に安全なものをと考えるなら、安易に「無添加」と書かれているだけで安心な商品だと過信して選択するのではなく、自分で成分表を見て配合されている成分をチェックし判断する習慣をつけるようにしましょう。

天然染料によるアレルギー

白髪染めトリートメントでよく使われているのが、ヘナ、インディゴ、ウコン、シコニン、クチナシ、アナトー、紅花などの植物由来の染料です。

しかし、人によってはインディゴ(木藍)に植物アレルギー反応を起こすこともあるため、天然染料を使っているなら絶対にかぶれたり肌荒れしたりすることはないと盲信するのは危険。

他の製品と同じように、まずは48時間前に肌の薄い部分に軽くトリートメントをつけてパッチテストを行うようにしましょう。

心配なら「アレルギーテスト済」「パッチテスト済」

ヒト皮膚感作性試験(RIPT試験)を実施したという「アレルギーテスト済み」、 24時間閉塞パッチテストを実施したという 「パッチテスト済み」の表記のあるものを選ぶとさらに安心です。


白髪染めトリートメントの染まりやすさは?

白髪染めトリートメントの染まりやすさは?

では次に「無添加」の白髪染めトリートメントの染まりやすさについてみていきましょう。

白髪染めトリートメントの染料

白髪染めトリートメントで使われている染料には

  • HC染料・・・分子が小さいのでキューティクルを開かなくても髪内部に浸透し色を付けることができる
  • 塩基性染料・・・分子が大きいので髪の表面に付着して色を付ける
  • 自然染料・・・染めるのに手間や時間がかかる

があります。

どの成分も、白髪染めに使われているジアミン系の染料のような副作用等の心配は不要なのでご安心ください。

ブレンドされている方が染めりやすい!

染料それぞれに長所・短所があるので、一つの染料を使ったものよりもバランスよく配合した白髪染めトリートメントを使った方が、色のバリエーション・発色・色もちが良くなります。

ただ安全といっても合成染料は使いたくないという方は、天然染料のみを使ったものをご使用になるとよいでしょう。

ご自分の好みや目的に合わせて選ぶようにしてください。

まとめ

白髪染めに比べ、無添加の白髪染めトリートメントは確かに安全性に優れた白髪ケア方法です。

ただ、「無添加」といってもその意味するところはメーカー・商品によって異なるので成分チェックを怠らないようにしましょう。

染まりやすさも配合されている染料によって異なるので、自分の髪質や髪の状態にあう染料を使った商品を使うようにしてくださいね。

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